MITA通信

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いなみ野ため池ミュージアム推進フォーラム

2015.3.8

 3月8日(日)に加古川総合庁舎で、平成26年度いなみ野ため池ミュージアム推進フォーラム【第1部「水をもとめて」の読書感想文コンクール表彰式と第2部の「今後のため池保全のあり方」を考えるフォーラム】を開催しました。
 フォーラムには、コンクール受賞の小学生をはじめ、ため池協議会、関係団体、行政など関係者170名のほか、サポーター(大学生等)5名も参加するなど盛大に行われました。

第1部 【読書感想文コンクール】
 東播磨地域の発展の礎を築いた「淡河川・山田川疏水」について、先人の偉業をたたえるとともに、その理解を深めることにより、ふるさと意識を育むために実施されているもので、今回で6回目となります。応募1,119名(17校)のうち、最優秀賞1点と優秀賞16点が表彰され、最優秀賞に輝いた明石市立魚住小学校の大林彩乃さんが作品を披露してくれました。
 その内容は、「水をもとめて」を学習し、御坂サイフォン等を見学したことにより、先人達の苦労や水の大切さに気づき、感動し、「ありがとう」という気持ちやもっと多くの人にこの事を伝えたいと心の変化を表現するなど、すばらしい内容でした。この疏水学習を通じて、地域の子供達が先人の苦労や今もこの地を潤していることへの感謝や、誇りを持つことが、ふるさと意識へと繋がっていくものと、あらためて強く実感しました。

第2部【「今後のため池保全のあり方」を考えるフォーラム】
 参加者が市街化区域や農業振興地域などの立地条件で分かれて座り、旗揚げアンケートにより全員参加型で、今後のため池をどのように保全していくのか議論を深めました。
 今後、10年以内に半数のため池で保全管理ができなくなるといった実態や、特に重要なため池の多面的機能は「洪水調整機能」であるなど、参加者全員の意見が即座に分かり、さらにその理由を聞くなど、他の意見も共有することができました。
 
特に今後の適正な保全管理にあたっては、公的機関など外部支援が必要であり、地域特性も踏まえた施策の具体化に向け、27年度から「市町単位」で進めようなど、玉岡会長も参加し、話し合いが行われました。
ため池協議会などため池の関係者が一同に会して、今後の取組や方向性について意見を出し合い、行政と連携して進めていくこのような運営スタイルが、今後、自立した継続性のあるものとして進めていきたいと思っています。

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