MITA通信

Facebook Facebook

若者と共に考えるため池と疏水の未来フォーラム2020開催

2021.3.6

3月6日(日)に加古川総合庁舎1階かこむで、令和2年度いなみ野ため池ミュージアム推進フォーラム【第1部 第12回「水をもとめて」の読書感想文コンクール表彰式と第2部の「若者のため池学習・研究発表会」】を開催しました。
 フォーラムには、コンクール受賞の小学生をはじめ、ため池協議会、関係団体、行政など関係者117名が参加し盛大に行われました。

第1部 【「水を求めて」読書感想文コンクール表彰式】
 東播磨地域の発展の礎を築いた「淡河川・山田川疏水」について、先人の偉業をたたえるとともに、その理解を深めることにより、ふるさと意識を育むために実施されているもので、なんと12回目になります。
 応募737名(17校)のうち、最優秀賞1点と優秀賞16点が表彰され、最優秀賞に輝いた三木市立別所小学校の竹内明希(たけうち あき)さんが作品を披露してくれました。
 その内容は、「水をもとめて」を学習し、淡山疏水の現地見学会(淡河川頭首工、呑吐ダム、御坂サイフォン、練部屋分水、加古大池)に参加し、いなみ野台地の先人に感謝し、それを家族にも教え、県外の人に知って欲しいなど、いなみ野台地の人々の思いを受け継ぐ意識へと繋がっていくと、あらためて強く実感した作品でした。感動しました。

第2部 【若者と共に考えるため池と疏水の未来フォーラム】
.志方西小学校の「ため池ふるさと教育プログラムの実践」について、「ふるさとに生き る」と題し、場所は、原大池。ため池は何のためにあるのか。農業のため用水路へと流れていくなど、2年間の調査を踏まえ1000年先の未来を思い、自分たちが大切に守っていくものであると報告を発表しました。
 地元出席者の北本代表からは、ため池を勉強していることへの感激、ため池の重要さを再認識されたと述べられていました。

2.加古川東高等学校の「ため池の「池干し」がリン循環に与える影響」について、植物に必要な栄養素でも増えすぎても、アオコなど富栄養化問題を引き起こすなど、池干しの必要性を説いた。

3.明石市北高等学校の「独自オンラインアプリで釜谷池周辺の植物図鑑」でその分析から見えてきたものとして、図鑑アプリBPUC Photoで図鑑作成と植生調査について、楽しく簡単に植物の調査に参加できる展望が開けたと発表。

 最後に、いなみ野ため池ミュージアムの池本廣希副会長の講評もありました。
 先人たちの努力の結晶である淡山疏水・ため池をこれからも次世代に残していきたいですね。

ページの先頭へ