稲美町ため池協議会連絡会
稲美町ため池協議会連絡会は、平成17年3月に設立されました。稲美町には、現在88箇所のため池があり、全国でも有数のため池郡です。
現在、町内にため池協議会が16協議会あり、地域の特徴を生かし、様々な取り組みを行っています。
町の概要
人口 | 31,043人(令和2年2月1日現在) | 面積 | 34.92k㎡ |
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町役場所在地 | 兵庫県加古郡稲美町国岡1丁目1番地 | 市制の方針 | すべての住民が夢と安心を持てるまちづくり |
問い合わせ | 経済環境部 産業課 TEL. 079(492)1212[代表] e-mail:sangyo@town.hyogo-inami.lg.jp |
万葉集に「いなみ野」と詠まれ、古くから人々が生活をしていた地であり、水に恵まれない自然条件のもと、先人たちは林や丘を切り開きため池等で灌漑用水を確保して農耕社会を営んできました。明治以降には悲願であった淡河川・山田川両疏水の完成により新田開発が進み稲穂に満ちた美しい町の基礎が築かれました。
ため池
公園・緑地・ため池などを結ぶ水と緑を連絡しあって整備しています。加古大池には、水生植物園・野鳥観察壁・ログハウス風の管理棟を遊歩道で囲んでいます。
天満大池には、バーベキューサイトがあり親水護岸に自然の大きな玉石が使われています。近年ウォーキングが静かな流行になり、ため池の季節ごとのいろいろな表情を朝夕に感じて歩かれる人が増えています。
天満大池
神輿を3~4回浮沈させて、池の満水と五穀豊穣を願う信仰として古来行われてきた行事があります。
加古大池
休日には広々とした水面でウィンドサーフィンを楽しむ人もいて、地域に住む人々の憩いの場になっています。
稲美町のため池自慢
稲美町には、その地域を特徴づける風景・歴史・自然・文化など、魅力あふれるため池が多数存在しています。
項目 | 内容 | 備考 |
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風景 | 周囲の里山と同化する風景(辰巳池) | おにおいため池協議会 |
近代化施設と調和する風景など(竜ヶ池) | 竜ヶ池につどう会 | |
歴史 | 1661年(万治4年)中西条村(現加古川市八幡町)の庄屋加古沢兵衛、沼田喜平次、本岡治兵衛の願い出により農業用溜池として築造された兵庫県下最大の溜池(加古大池) | 加古の池を愛する会 |
自然 | 稀少植物(アサザ)が生育など(天満大池) | 天満大池ため池協議会 |
文化 | 天満神社秋季例大祭 天満大池の満水と五穀豊穣を願って、みそぎとして神輿が天満大池に投げ込まれる。(天満大池) |
天満大池ため池協議会 |
入ヶ池伝説(入ヶ池) | 入ヶ池郷ため池を愛する協議会 | |
その他 | 兵庫県最古のため池であり、周辺の公園とあわせて地域の憩いの場になっていることが評価され、ため池百選に選定(天満大池) | 天満大池ため池協議会 |
年間行事
稲美町内のため池や水辺に関連する年間行事の一例を紹介します。
項目 | 内容 | 備考 |
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4月上旬 | まちづくり桜ウオーキング | おにおいため池協議会 梶ヶ池ため池協議会 |
4・6・9・12月 | 遊歩道の草刈り・清掃活動・植栽の剪定(琴池) | 琴池を愛する会 |
9月 | アサザ祭り | 天満大池ため池協議会 |
クリーンキャンペーン(清掃活動) |
千波池ため池協議会 |
現在抱える課題・問題点
稲美町ため池協議会連絡会では平成17年の協議会設立以降、水辺を“守り、活かし、伝える”地域づくり活動として下表のような取り組みを進めてきました。
現在抱える課題・問題点
稲美町ため池協議会連絡会では、地域に密着する様々な水辺保全活動を進めていますが、現在下記のような課題や問題点を抱えています。
全体(協議会連絡会)
- ため池管理の後継者不足が深刻化。
- ため池協議会への新規加入(会員増)が見込めない。
- 維持管理の行き届かないため池が増加。
個別
- 特定外来生物ナガエツルノゲイトウの駆除(天満・岡地区)
今後、稲美町ため池協議会連絡会として進むべき方向・目標
稲美町ため池協議会連絡会が引き続き「いなみ野ため池ミュージアム」を推進するため、今後は下記のような取り組みを進めていきます。
- かいぼりやクリーン作戦を通し、自治会や地域の学校等、非農家との連携強化を図る。