MITA通信

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西島オニバス観察会

2017.8.27

西島ため池協議会の主催により、第20回西島オニバス観察会が開催されました。
観察会当日の早朝、西島のため池でオニバスの花が咲き、お祝いするような、記念すべき日になりました。

観察会は、小学生~ご高齢の方まで、約150名が参加し、賑わいました。

いなみ野ため池ミュージアムの玉岡かおる会長から挨拶があり、先人の手で造られたため池の大切さ、
お金に変えられないほどの価値があり、人の手で守っていかなければいけないということをお話されました。

また、講演では、神戸大学教授で水草の第一人者の角野先生から、「変わりゆくため池‐自然から文化まで‐」と題して、
長年研究されてきた播磨の水草についてお話をしていただきました。
なんと、第1回のオニバス観察会の記念写真も紹介いただき、20年の歴史を感じました。

そして、兵庫・水辺ネットワークの碓井先生から、明石のため池と水草、特にオニバスについてのお話を聞きました。
海に栄養をながす「かいぼり」をしている池で、オニバスが大復活しているお話など、
貴重な水草と、今後のため池管理について考えていかねばならないと感じました。

講演の後には、ため池まで移動して、オニバスの葉や花などを見たり、アカミミガメの捕獲装置についてのお話を聞きました。
また、室内に展示された「ため池」の魚、カメ、オニバス、水草などを間近で観察し、参加者は、兵庫・水辺ネットワークの方々の生物の解説にも熱心に耳を傾けていました。

水草の展示コーナーの横に、実食コーナーを設置し、ハスやヒシの実を参加者に食べてもらいました。
「昔はよく食べていた」「枝豆みたいな味がする」「思っていたよりもおいしい」
など様々な感想をいただきました。

これからも、ため池、そしてオニバスを身近に感じるイベントの開催を続けていくことが、
重要であると感じた一日でした。

※オニバスは、2メートル以上の葉をつける日本最大の水生植物で、全国で100箇所程度しか生育が確認されない希少な植物です。

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