かまどプロジェクトin寺田池
2013.11.10
加古川市の兵庫大学・寺田池にて「かまどプロジェクトin寺田池」が行われました。
まず兵庫大学2号館内の講義室にて、講演会を行いました。
オープニングスピーチとして、『いなみ野ため池ミュージアム』について、東播磨のため池の現状や寺田池での取り組みなどを紹介し、東播磨県民局加古川農業改良普及センターからは、今回かまどで炊くお米である『地球にやさしいヘアリーベッチ米』についてお話いただきました。ヘアリーベッチとは、空気中の窒素を養分として取込む特徴を持ったマメ科の植物で、これを田んぼに緑肥として利用すると化学肥料の使用を減らすことができ、二酸化炭素の削減等による温暖化防止にもつながり、環境に配慮した農業が行えるというものです。
メインの講演会は、公益社団法人 兵庫県食生活改善協会 常務理事の金谷滋子氏を講師に、『心と体を育てる食卓』という演題で講演をしていただきました。現代の食生活の変化や、食事の重要性、食事は親から子へのプレゼントであるということなどをお話いただきました。
講演会終了後、兵庫大学に隣接する寺田池中島へ移動し、かまどご飯の試食を行いました。
炊きあがりまでは、子どもたちにも少しかまどの火の調節を手伝ってもらい、かまどご飯作りを体験してもらいました。
炊きあがったお米は、おこげなどかまど特有の風味を味わえるご飯でした。かまどで炊いたご飯を食べるのは初めてという方も多く、何杯もおかわりしていく方もいました。ご飯と一緒に明石の海苔や加古川産野菜のお漬物もいただき好評でした。
午後からはあいにくの天気となりましたが、これも恵の雨。
おいしいお米作りには、雨やため池、人々の努力などが欠かせません。水の恵に感謝してご飯を食べようと改めて思いました。