🌾 芦谷さんの稲刈りとお米の話 🍚 高砂市立北浜小(5年)稲刈り見学
2021.9.29
令和3年9月29日(水)午前9時~11時
北浜小学校5年生52名の児童が北浜町西浜で稲刈りを見学しました。
東播磨県民局の支援を受け6年間でため池の歴史や活用方法を学ぶ「ため池」ふるさと教育プログラムモデル事業の一環。昨年度で終了しましたが、コロナ禍の影響で出来ないプログラムもあり、日程が前倒しになり急遽見学のみと現地での講話となったものです。今回は、西浜の芦谷博務さんがコンバイン(※1)を使った稲刈りを真横の畦で見学しました。
その後、芦谷さんの倉庫内で、刈り取った籾がお米になるまでのお話を聞きました。籾を乾燥する乾燥機(3台)は、籾は最初22%ぐらいの水分ですが、乾燥して14.5%まで乾燥出来たら、籾摺り機で籾が擦れ玄米にし、更に良い米のみを色で選別する米選機などの説明を受けました。
児童たちの質問も沢山有りました。
児童①:色付き米とは何ですか?
芦谷①:お米の中に白くなく茶色っぽい濁ったお米が混ざることがあり、米選機がそれを判別して除きます。
児童②:今年のお米の出来はどうですか?
芦谷②:長雨の影響でキヌムスメ(お米の銘柄)は少ない。
児童③:緑色のお米は?
芦谷③:最初だけ。成長して白くなる。日照不足かな。
児童④:お米を作るのに難しい作業は何ですか?
芦谷④:天候には勝てないねえ。
児童⑤:他にどんな機械があるんですか?
芦谷⑤:前は、刈って束ねる機械でバインダーというのがありました。ハーベスター(脱穀専用)も。
耕運機(田んぼや畑を耕す機械)、田植え機(苗を植える機械)など。
児童⑥:どれぐらい取れるんですか?
芦谷⑥:生産量?一反(1,000㎡)で16袋(30㎏)
児童⑦:機械の値段は高いんですか?
芦谷⑦:コンバインで800万円ぐらい。高級自動車が買えるよ。(みんなビックリ)
最後に児童代表が、お米の作り方が解って面白かったですと挨拶をしました。
今回は、足早に見学が決定しましたが、本来ならば稲刈りは昼前の稲の穂についた露が乾いてからするのですが、早朝から田んぼにコンバインを持参し、見学のために刈り取りをし、また倉庫を開放して作業内容を説明をして頂きました。芦谷さんの奥様にも陰ながら応援して頂きました。昼からはお二人で稲刈りの続きをされたそうです。有難うございました。感謝。
(※1)コンバインとは、一台で収穫・脱穀・選別の三つの機能を併せ持った農機のことで、バインダー(刈取機)脱穀機が合体したようなものです。
いなみ野ため池ミュージアム運営協議会