全施設で質問攻め ‼ 何でも吸収! 稲美町立天満東小学校の疏水学習
2021.10.27
令和3年10月27日(水)午前9時30分~14時30分
稲美町立天満東小学校の4年生2クラス60人が、バス2台で疏水学習に行きました。
淡河頭首工では、東播用水土地改良区の木村さんに説明をして頂きました。ここは標高137m。天満東小学校は海抜(※1)48mですからここがどれだけの高さか想像してくださいと説明。施設自体の高さは4.1m。幅は27.5m。25mプールより大きいんですと児童たちに説明。淡河川からの取水口も1秒間に1トンも流れます。(君たちの家のお風呂が180リットルなら5杯分の水が流れるんだよと。)また、隣の疏水土砂吐ゲートの説明もされました。
【主な質問】以下、( )書きは回答
・作った時の水量は?(680㎥)
・阪神淡路大震災での被害は?(補修履歴が残っていないので無かったと考えます。)
・どうやって作られましたか?(木で型枠を作りコンクリートを流し込んでいった。)
・作る時の費用は?(国の事業で作られました。)
・何人で作られたんですか?(沢山の人が関わった。)
鉛筆と水筒を忘れたぐらい質問しましたね。疑問を持つことは良いことですよ。
呑吐(どんと)ダムでは、福森所長が説明をして頂きました。
ダムの高さ70m(23~24階建てぐらい)。覗いた地面からは60m(17~18階建て) 毎年、ダムの内部見学会をしていますが、コロナの影響で今年は出来ませんが、再開したら是非参加してくださいと報告。
【主な質問】
所長質問:このダムは何のために作られましたか知っている方?
児童回答:田んぼに水を送るためと飲み水。(所長:大正解)
所長からは、水は京セラドーム15個分の水量があるんだよと。
・ダムの由来は?(ここの土地の名前です。上流は、神戸市山田町衝原で衝原湖:つくはらこ)
・ダムの作り方等・・?(田んぼ、水道水、一年間で降雨量を計算して作っています。震度7で
も耐えられる。沢山の人達で作られました。)
・水位は?(35m)、費用は?(200億以上は。)、資材は?(主にコンクリート)、ここに決めた理由は?(田畑に水を送るとか溜めるのに適した場所で、地盤も良かった。)
御坂サイフォンでは、再び東播用水土地改良区の木村さんが同行して頂きました。
最初の見学地の淡河頭首工から8km。北側山頂の標高が132m。5mしか下がってないんですね。直径110センチの管が眼鏡橋のところでは80cmに絞ってありますとか、管内の空気抜きを絵コンテでエアーステッキと説明。
【主な質問】
・点検はどれぐらい?(漏水が無ければしない。)
・反対は無かったのですか?(稲美町へ水を引くためみんなで賛成。)
・頭首工の水とダムの水はどっちが通っている?(頭首工から水が来ている。)
1本6mの管が163本使用。(子供たちは、登る部分で見えた管は31本半です。)
三木防災公園の中央芝生広場で、各自散らばっての昼休憩となりました。景色もいいし広々としたところでは何を食べても美味しいよね。食べ終わったら早速遊戯広場に走って行ってました。
練部屋分水所では、午前と同様に木村さんが施設説明。
淡河頭首工がスタート地点で26.3kmもあり、淡河川と吞吐ダムからの水が流れてきている事。水路底を指さし、穴を掘って分水施設の中央の湧き水でゲート4つに分配すると話されていました。
【主な質問】
・練部屋の工夫されたことは?(4つのゲートの幅が水の多い少ないによって違う)
今回、説明の先生が回答に困るぐらい質問が多かったですね。自分たちの稲美町までの水の流れ、必要な施設を現地で観て・触り・感じ・聞いて、水の大切さを解かってくれれば、今回の疏水学習の目的が達成できたはずです。
疏水学習の目的
●水の循環、水源地域の大切さを学習する。
●淡河川山田川疏水のスケールや仕組みに注目しながら、先人の偉業を現地で確認する。
●農業用水と上流の水源地域の関わりについて理解を深める。
(※1)
標高:日本では東京湾の平均海面を基準とした土地の高さのこと
海抜:近くの港湾の平均海面を基準とした土地の高さのこと