MITA通信

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何のため⁉ 田畑や飲み水のため❢大正解◎ 命の水を求めて 明石市立高丘東小学校の疏水学習

2021.11.12

                                                                                           令和3年11月12日()午前9時~午後3時

 当初、9月に予定していた疏水学習が、新型コロナ対策の緊急事態宣言によって11月にずれ込みました。赤や黄色に染まった山あいの谷間が色づき始め、落ち葉のじゅうたんの上を歩く疏水学習となりました。
 4年生児童41人がバス2台に分乗し、淡河頭首工から始まり、吞吐ダム、御坂サイフォン(水管橋・沈下含む)、老ノ口分水所の施設見学です。
 最初は、淡河川の水を溜め送る淡河川頭首工。東播用水土地改良区の梶さんが説明。
 昔は、明石の人達は、5月から9月までは、淡河町の方がお米を作るので水を取れず、10月から4月までしか水を取れなかった。残りで、ため池に水を溜めていました。

 ここで、児童から質問?
Q
:この水で足りるん?(少ない水流を見ながら。)・・・成程、素朴な疑問だわ。
A
:足りないです。で、吞吐ダム・大川瀬ダムをつくっています。

 続いて、吞吐ダムに行きました。今回は、福森所長以外にも4名の農水省の若い職員の方がお手伝い。回答できる先生が増えてよかったね。
Q
:ダムの水はどこから?
A
:上流は六甲山に降った雨水が。川。ダムと流れてきています。
Q
:何に使っていますか?
A
:田んぼ。畑に。(他には?)飲み水❢(大正解。)
 もし、ダムの水を一気に流す場合は、下流の方々に周知のため、サイレンを流したり、車でアナウンスしますと話されていました。

 御坂サイフォンでは、東播用水土地改良区の梶さんの淡山疏水のなぞなぞに挑戦コーナー。
疏水か疎水か?サイフォンの設計者の出身国?ヘンリー・スペンサー・○○○○?等。
事前学習の成果なのか元気に手を揚げて正解を発表されていました。

 最後は、老ノ口分水所。フェンスには、《合流幹線水路》の横断幕。山田川と淡河川が合流しているからですよ。昔、六角形の分水所が、今は丸い施設になっています。
 今、凄い勢いで噴出しているのは、飲み水のため流しているそうです。ここでは、みんな円錐形の絵で二重丸【 ◎ 】を書いている子供たちが多かったですね。
 大人でもこの施設をスケッチしなさいと言われても難しいよね。この疏水学習関係者全員に老ノ口分水所を15分以内に描いて貰い、児童に選定してもらうのは?(笑)
 帰りには、児童たちはクノギの落ち葉を蹴散らしながら元気にバスに乗り込みました。良い校外学習になったかな。

疏水学習の目的
・水の循環、水源地域の大切さを学習する。
・淡河川山田川疏水のスケールや仕組みに注目しながら、先人の偉業を現地で確認する。
・農業用水と上流の水源地域の関わりについて理解を深める。                                        
                                                                                             いなみ野ため池ミュージアム運営協議会

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