MITA通信

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コウノトリが住むまちづくりセミナー 市ノ池公園で開催

2022.3.15

阿弥陀地区コウノトリプロジェクト              令和4年3月15日(火)午後13時~16時

 高砂市ため池協議会主催で、コウノトリセミナーが開催され38名の参加がありました。
 第1部は、株式会社 一成の木下代表取締役が、「阿弥陀地区におけるコウノトリについて」で講演。
 コウノトリさえ居たらいいという問題ではない。多様性を生むとコウノトリも暮らせます。食物があり、気候も良く、雨もあって、理想のまちが出来ます。ため池だけでは、一年暮らせない。一年を通じて住める環境を作ることが大事ですと講演されました。

 第2部は、兵庫県立コウノトリの郷公園の中島徹也指導主事が、コウノトリの野生復帰と自然環境について講演。  豊岡盆地の地形説明から・・
6千年前は海底であり黄沼前海(きぬさきのうみ)と呼ばれ、城崎の語源といわれている。
40~50mの深さまで軟らかい地盤で、泥のような田んぼがありコウノトリが好きなじる田(じゅる田)がある。 68日で巣立つ。幼鳥は1㎏の餌が必要。郷公園報告の1/5がアオサギ撮影(サギ科は首がS字)。
コウノトリは目・喉・足が赤色。ヨーロッパで赤ちゃんを運んで来るのはシュバシコウ。
体重は5㎏。足環は足首(踵)に設置(膝ではない)。時速60キロで飛行。一日で400キロ飛ぶ。
クラッタリング(クチバシを鳴らす)は1.5㎞先で聞こえる。4月~6月生まれが多い。
現在252羽が飛び廻っている。湿田(じる田)が乾田(渇いた田んぼ)に替わった。
郷公園では孵化後42日で足環設置等々。一気に85分間の講演でした。 

休憩後の質疑応答では、講演のお二人が回答されました。 
Q①:休耕田をビオトープにするため補助金を。 
A①:ビオトープは水が無いと駄目。いかに水を張るか。
Q②:コウノトリは大食い。餌の確保の方法は?
A②:本当は知りたい。魚類を増やしたい。人間が必要と思えば。川・田・湿地全体で餌場を作っていく。
   皆で魚を食べよう。(コウノトリ育む米として・)
Q③:ヨーロッパで巣を作るのは?
A③:ヨーロッパは自然が一杯。湿田が多い。シュバシコウはアフリカ。
Q④:秋にサギが居なくなっている?
A④:かいぼりの時期に反映。中サギは冬場に沖縄に行く。
Q⑤:コウノトリのケガの対処について
A⑤:地方自治体(市町)。文化財課へ。保護の関係で。連携の必要が。郷では獣医師1名、看護師1名。
Q⑥:事故・死亡発見した場合は?
A⑥:コウノトリは特別天然記念物(文化財)。農林もある。連携取りたい。文化庁メイン。
Q⑦:東播磨地域でも子供は生まれる?
A⑦:適性の個体数になっていく。育てる為の餌が無い。安定した水の湿地が必要。                                              

                                 いなみ野ため池ミュージアム運営協議会

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