ため池の構造
ため池は水を通しにくい土(粘土)を締め固めて堤体(堤防)をつくります。昔は人力で突き固めていましたが、いまではタイヤローラーと呼ばれる機械で施工されています。
ため池の水を水田へ流すために、堤体を貫通する樋管が設けられています。かつては石や木をくり抜いた管が使われていましたが、現在ではコンクリート製の管が使われています。また、流す水の量を調整するために、ゲート(水門)がつけられています。
大雨などによってため池が満水状態になった時に、余分な水を安全に流す場所を「洪水吐」といいます。堤体の一部を切り下げてつくっています。